上棟式の「御幣(ごへい)」について 家づくりの節目に込められた意味
- 林田工務店 株式会社

- 1月16日
- 読了時間: 3分
更新日:1月17日
こんにちは、舞鶴の林田工務店です。
今日は工事の話から少し離れて、上棟式のときに掲げる**「御幣(ごへい)」**に注目してみたいと思います。

写真は、上棟式のときに棟木(屋根の最も高い場所にある木材)へ取り付ける飾りです。
現場の前を通りかかった際や、実際に家を建てられた方は、一度は見覚えがあるかもしれません。
上棟式という節目
上棟式は、柱や梁が組み上がり、建物の骨組みが一気に形を見せる一つの区切りです。
図面で見ていたものが、大工さんたちの手によって一日で立体的に組み上がる様子は、現場の中でも大きな工程といえます。天候を見ながら段取りを整え、ようやくこの段階まで進んだことを確認し合う日でもあります。
昔からこの日は、工事が無事に進んでいることへの感謝や、これからの安全を願って、ささやかな儀式が行われてきました。
御幣に込められた意味
この御幣には、地域や家ごとに少しずつ違いがありますが、共通しているのは「縁起を担ぎ、家を守る」という真っ直ぐな気持ちです。
写真の御幣をよく見てみると、いくつかのパーツが組み合わされているのがわかります。
鶴や日の丸:古来より伝わる吉祥(幸運)の意匠です。
お多福(おかめ)の面:家内安全や、家族に福が来るようにという願い。
紙垂(しで):聖域を示すための、独特な形の紙です。
見た目は素朴な紙や木で作られたものですが、そこには工事の安全と建物の堅固と長久を祈念するとともに魔よけの意味や「この家が穏やかで、笑顔の絶えない場所になりますように」という、時代が変わっても変わらない願いが込められています。
今の家づくりと、それぞれの形
最近では、家づくりの進め方も多様になりました。 こうした伝統を大切にされる方もいれば、形式にはこだわらず、ご家族らしい自由な形で進める方もいらっしゃいます。
上棟式を簡略化したり、あるいは儀式という形をとらなくても、「この家で幸せに暮らしたい」という想いは、どのお客様も同じだと感じます。
どのような形であれ「無事に建ち、末永く安泰に」と願う、その想いそのものを私たちは大切にしたいと考えています。
現場に立つと感じること
実際に上棟の日に現場へ立つと、いつもとは違う独特の空気が流れています。 新しい木の清々しい香りや、木槌が響く音。
建物のスケール感が一気に立ち上がり、職人たちの動きにも一段と熱が入ります。まさに「家になる瞬間」に立ち会っているような感覚です。
御幣は、その大切な節目を目に見える形で残すための、一つの選択肢です。この飾りは屋根が閉じられれば見えなくなってしまいますが、ずっと高い場所から、ご家族の暮らしを静かに見守り続けてくれることになります。
まとめ
御幣は、家づくりにおいて必ずしも必要なものではありません。
ただ、「上棟式って何を上げているんだろう?」と思われていた方にとって、このお話がちょっとした豆知識になれば幸いです。意味を知っていると、街中で上棟の現場を見かけたときにも、少し違った景色が見えてくるかもしれません。
舞鶴という地で、一軒一軒の家を建てる。 その過程にある一日一日を、これからも大切にしていきたいと思います。



