#建築ウォッチ~新築工事7
前回は、新築住宅の基礎工事における給排水先行配管と型枠工事について解説しました。
今回はいよいよコンクリート打設という重要な工程です。コンクリート打設は、基礎工事の中でも特に重要な工程であり、建物の強度と耐久性に大きく影響します。
1. 配筋検査合格後、コンクリート打設
基礎の配筋が完了したら、第三者による検査を受け、合格する必要があります。検査では、配筋の位置、間隔、被り厚などが基準通りに施工されているかを確認します。
検査に合格したら、いよいよコンクリート打設です。
右の車両は、コンクリートを運んでくるミキサー車です。ミキサー車の中には、回転式のドラムが搭載されており、コンクリートが均一に混ざり続けるようにしています。
一方、上空に腕が伸びている車両はコンクリートポンプ車です。コンクリートポンプ車は、ミキサー車からホースを通じて送られてきたコンクリートを、高所まで送り届けることができます。
コンクリートポンプ車から送り出されたコンクリートは、型枠に流し込まれます。この時、バイブレーターという振動機を使ってコンクリートを締め固めます。
バイブレーターを使うことで、コンクリートの中に含まれる空気を除去し、強度と耐久性を向上させることができます。
こうして、ベースコンクリートの打設が完了します。ベースコンクリートは、建物の荷重を支える重要な役割を担っています。
ベースコンクリートが固まったら、次に立上りの型枠を組んでいきます。立上りとは、基礎から立ち上がってくる壁部分のことを指します。
型枠が組み終わったら、立上りのコンクリート打設を行います。立上りのコンクリート打設もベースコンクリート打設と同様に、ミキサー車とコンクリートポンプ車を使って行います。
数日経ちコンクリートが十分に固まったら、型枠を外します。型枠を外すと基礎部分が完成します。
今回は、新築住宅の基礎工事におけるコンクリート打設について説明いたしました。コンクリート打設は、基礎工事の中でも特に重要な工程であり、建物の強度と耐久性に大きく影響します。