#現場ウォッチ~新築工事2
現場ウォッチの第二回は「新築建築のために地盤調査は必要?」です。
前回、古家を解体して土地が更地に生まれ変わりました。
その土地を地盤調査することになりましたが、これまで家が建っていたところなのに調査は本当に必要なの?
できるだけコストを抑えたいのにと考えられる方、少し長くなりますがぜひご一読を。

【ざっくり説明 地盤調査が必要な理由】
新築前に知っておきたい!地盤調査の重要性
家を建てる前に地盤調査って聞いたことありますか?実は、建築基準法に基づき安全な家を建てるために必須と言えます。
地震や台風などの自然災害が頻発する近年、安全な家づくりへの関心が高まっています。
家を建てる前に必ず行うべき重要な工程の一つが、地盤調査です。
建築基準法では、建物の基礎は、建築物に作用する荷重及び外力を安全に地盤に伝え、かつ、地盤の沈下又は変形に対して構造耐力上安全なものとしなければならないと定められています(建築基準法施行令第38条)。
つまり、地盤調査を行い、地盤の状況を把握することが、安全な基礎を設計・施工するために必須なのです。
地盤調査で分かること
地盤調査とは、建物を建てる前に、地盤の強さや種類を調べることです。
具体的には、以下の項目を調査します。
地盤の種類: 砂地、粘土地、岩盤など
支持力: 地盤が建物の重量を支えられるかどうか
地盤調査の結果は、建物の構造設計に大きく影響します。
地盤が弱い場合は、不同沈下や建物の傾斜などのリスクがあります。
そのため、地盤調査の結果に基づいて、適切な基礎や構造を設計する必要があります。
地盤調査を怠るとどうなる?
地盤調査を怠ると、以下のような問題が発生する可能性があります。
不同沈下: 地盤が不同に沈下すると、家が傾いたり、壁に亀裂が入ったりする可能性があります。
建物の傾斜: 地盤が弱いと、建物の重量に耐えきれず、家が傾いてしまう可能性があります。
基礎の破損: 地盤が沈下すると、基礎が破損する可能性があります。
建築基準法違反の可能性も
地盤調査を怠り、不同沈下や建物の傾斜などの問題が発生した場合、建築基準法違反となる可能性があります。
建築基準法違反となると、行政処分を受けたり、建物の修繕や解体が必要になったりする可能性があります。
林田工務店では必ず地盤調査を行い、お客様の敷地に最適な基礎と構造をご提案、施工致します。
次回は更地の地盤調査をするです。